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琉球新報コラム「失われる天の川」

琉球新報コラム 落ち穂(2016年6月27日)
最終回「失われる天の川」
 
いよいよ、夏の天の川が見頃を迎える。八重山諸島では、6月の梅雨明けから晴天率の高い夏をピークに10月頃まで見ることができる。南の水平線から立ちのぼり、自分の頭上を超えて、振り返ると北の地平線までアーチを描く天空の大河は圧巻だ。
まさに「天の川にくるまれている」と言える状態だが、実際にその天の川は地球の裏側までぐるりと回り込んでいる。天の川銀河とも言われ、2千億個以上の星が渦巻状に集まっている銀河系の姿だ。太陽はその中の一つの星に過ぎず、私たちの住む太陽系はこの天の川銀河の中にある。天の川は、決して遠くの宇宙を見ている訳ではない。私たちの「居る」場所を見ているのだ。
先日、世界人口の3分の1が天の川を見ることができないという研究結果が報道された。世界の都市部を中心に街の照明などよる「光害」が広がっているためだ。日本では約7割が肉眼で天の川を見られない。長い人類の歴史の中で、たった百数十年前までは当たり前にあった天の川が、急速に失われつつある。
1994年に起きたロサンゼルス大地震の際、住民たちから緊急センターに「奇妙な、巨大な銀色の雲が見える」との通報が殺到したというエピソードがある。雲の正体は、街の停電によって浮かび上がった天の川だった。それ程、天の川を見たことがない人たちが多くいることを物語っており、日本も例外ではない。
国内でも数少ない、優れた星空環境が八重山諸島に残されている。広大な海に囲まれた小さな島々は街の明かりが少なく、自然の暗い夜空が保たれている。日本列島の大部分を覆うジェット気流からも外れ、大気のゆらぎが少なく、星がクリアに輝くのもこの地域の特徴だ。また日本の最南端北緯24度という立地は、天の川の最も明るい部分である銀河の中心「バルジ」が空高く見え、その輝きが海面を照らす光景は神秘的だ。
国内初の星空保護区認定候補地である八重山の星空は、世界に誇る日本の宝だ。まだ天の川を見たことのない多くの人たちに、ここ八重山の天の川を是非見に来て欲しい。
 
星空ツーリズム社代表
上野 貴弘
 
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いよいよ天の川の見頃を迎えました*・゚☆

<今後のツアー内容の予定>
 
7月11日まで、星空浴。
→東の空に雲が無ければ、天の川を見ることができます*・゚☆
 
7月12日から21日まで、月光浴。
→12日は上限の月。20日の満月に向けて日に日に明るさを増していきます。
 
7月22日は、前半星空浴、後半月光浴。
→東の空に雲が無ければ、ツアー中に「月の出」を見ることができます。
 
7月23日から、星空浴。
 
 
東の空に架かる天の川 @石垣島星空ファーム
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22日まで月光浴、23日から星空浴*・゚☆

沖縄地方は昨日梅雨明しました。石垣島では心地よいカーチバイ(夏至南風)が吹き、昨日今日とも快晴です。
 
本日は月齢12で月明かりが強く、6月20日には満月を迎えます。
 
<今後のツアー内容のお知らせ>
6月22日まで、月光浴ツアーとなります。月明かりの影響で細かい星は見えなくなりますが、天体望遠鏡や双眼鏡を使った月や惑星(木星・火星・土星)の観察を行っております。月のクレーターや土星の輪っかも見えたりします。22日は、東の空に雲が無ければ、美しい「月の出」を見ることができます。
6月23日〜7月11日までは、星空浴ツアーとなります。東の空が晴れていれば、天の川を見ることができます*・゚☆
 
 
 
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琉球新報コラム「星の数はいくつ?」

琉球新報コラム 落ち穂(2016年6月13日)
第12回「星の数はいくつ?」
 
水平線の際まで星が埋まる八重山諸島の満天の星空は、星があり過ぎて星座を結ぶのが難しい。一体いくつの星が見えているのだろう。
1等星、2等星、3等星…この分類は星の明るさを示したものである。肉眼で見えるのは6等星まで。これは、古代ギリシアの天文学者ヒッパルコスが定めたもので、最も明るい星たちを1等星とし、人の眼でぎりぎり見える最も暗い星たちを6等星とした。その間の星の明るさは6段階に分けられ、1等級の差は約2.5倍、1等星と6等星の明るさの差は100倍となる。
肉眼で確認できる6等星までの星の数は、全天で約8600個ある。地平線より上半分しか見えないから、一度に見える星の数は最大で約4300個ということになる。
その中で、1等星は全天で21個あり、八重山諸島ではその全ての1等星を見ることができる。ちなみに本州から見える1等星は16個。本州ではお目にかかれない5つのレアな1等星は、南十字星のα星とβ星、ケンタウルス座のα星とβ星(八重山の方言でパイガ星)、エリダヌス座のアケルナルという星である。
南十字星は5月から6月中旬まで見頃を迎え、本州からもたくさんの観光客が南十字星を見ようとやってくるようになった。この時期の八重山諸島の観光資源となりつつある。
ケンタウルス座のα星は、太陽系から最も近い星で、その距離は約4.39光年。お隣の星でありながら、あまり馴染みがないのは本州から見えないからだろう。
「秋の1つ星」と言われる、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトは、本州から見える秋の唯一の1等星である。しかし、八重山諸島では2つ目の1等星として、アケルナルが南の低い空に姿を現す。
海に囲まれ、暗い夜空を持つ八重山諸島では、その星の数に圧倒される。そして、その一つ一つの星の光は、約4年前の光もあれば、数万年前の光もある。広大な宇宙の空間と違う過去が一度に目に飛び込んでくる、まさに時空を超えた不思議な光景である。
約4300の星の光に囲まれる体験をぜひ八重山諸島で。
 
星空ツーリズム社代表
上野 貴弘
 
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琉球新報コラム「七つ星の物語」

琉球新報コラム 落ち穂(2016年5月31日)
第11回「七つ星の物語」
 
5月も終わるこの時期、日が暮れて間もない20時頃に北の空を見上げると、北斗七星が一年で最も高い位置に輝いている。おおぐま座の一部で、大きなひしゃくの形で有名だ。
北斗七星にまつわる伝承や民話は、世界各地に数多く存在する。それだけ、この七つの星の並びは、遠い昔から人々を魅了し、様々な物語を紡ぎ出してきた。
八重山では「北にある七つの星」という意味で「ニシナナツブシ」と呼ばれている。方言で北のことを「ニシ」と言うからややこしい。そして、もちろん八重山にもこの北斗七星にまつわる民話がある。
「星女房」という、北斗七星の上から二つ目に輝く母子星のお話。地上に舞い降りた天女が、貧乏でも真面目に働く青年と結婚し、かわいい男の赤ちゃんも生まれた。家族仲良く暮らしていたある日、北斗七星の星が六つしかないことが村中に気付かれ、天女が見つかってしまう。知られたからには天に戻らなくてはならない。天に昇る時、我が子だけは連れて行きたいと、赤ちゃんを抱きかかえて天に帰り、もとの七つの星に戻った。
実際に北斗七星の二つ目の星(ミザール)を双眼鏡で見てみると、その明るく輝く星のすぐとなりに、小さな星(アルコル)がちょこんと並んでいるのがわかる。本当にお母さん星と赤ちゃん星が寄り添っているように見えるから面白い。
八重山の古民謡「ムリカブシユンタ」にも北斗七星が登場する。天の神様が「この島を治めよ」と命令され、北斗七星はそれを断り北の空へ追いやられ、スバル(ムリカブシ)は命令に従い天の真ん中を通るようになった。北斗七星は、日本本土では北極星のまわりを一年中回り続け、沈むことはないが、八重山は緯度が低いため地平線の下に沈んでしまう。北の空に追いやられた逸話がそのまま実際の夜空で表現されている、八重山ならでの印象的な光景だ。
その土地に伝わる星の物語に思いを馳せて、この七つの星を見ていると、より生き生きと、あの特徴的なひしゃくの並びが心に焼きつく。
 
星空ツーリズム社代表
上野 貴弘
 
サトウキビ畑に沈む北斗七星
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