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石垣の星空守れ 国内初の「星空保護区」目指す – 琉球朝日放送

本日14日(木)18:30〜O.A.の琉球朝日放送「ニュースQプラス」内にて、石垣島の国内初「星空保護区」認定に向けた取り組みが特集されました。
 
ニュース映像はこちらでご覧になれます。
琉球朝日放送 報道制作部 – 石垣の星空守れ 国内初の「星空保護区」目指す
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石垣・八重山の国内初の「星空保護区」認定を目指してより一層取り組んでいきますので、みなさまのご理解ご協力をいただきますよう今後ともよろしくお願いいたします。
 
 
 
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琉球新報コラム「星空保護区」

琉球新報コラム 落ち穂(2016年4月7日)
第7回「星空保護区」
 
世界中の暗い夜空の保護・保存を目指して活動している世界最大のNPO団体「国際ダークスカイ協会」が、非常に優れた星空環境を有する地域を「星空保護区」として認定している。星空の世界遺産のような位置づけだ。
中でも有名なのが、ニュージーランドのテカポという人口300人程の小さな町。これまで2度訪れたことがあるが、その美しい星空に感動したのはもちろんのこと、それ以上に感銘を受けたのが星空を守る町の姿勢だった。町の街灯にはすべて傘が取り付けられ、光量も適度に抑えられている。町が一体となって暗い夜空を守っているこの町に、世界中から大勢の人たちが美しい星空を求めてやってくる。
なぜ星空がそれ程までに貴重なものとなったのか、それは世界の多くの都市で人工の光が溢れ、暗い夜空が失われたから。それもここ百数十年の急速な科学の進化と経済の発展によって、またたく間に夜が夜でなくなってしまった。
街の明るさは文明の繁栄を象徴していると言える。しかし、無造作に、無頓着に光が増え過ぎてしまった。過剰な照明が「光害」という問題を引き起こしているが、この問題に気づいている人は多くない。これは、一昔前の公害問題によく似ている。20世紀の産業発展の時代、当時は街からわき上がる煙がその街の繁栄を象徴すると言われた。しかし、無造作に増えてしまった煙や工業廃棄物が後に社会問題となったことは周知の事実だ。今ではクリーンな街づくりが当たり前である。
今後、光害という視点を持ったクリーンな夜空を保護する街づくりが最先端になるはずだ。「星空保護区」は単に星空が綺麗な地域を認定しているのではない。街の工夫や努力によって夜空が保護され、人の暮らしと星空が共存している地域を認定している。
国内初の「星空保護区」の認定候補地が石垣島だ。美しい星空、豊かな自然、固有の生態系を有しながら、5万人近い人々が暮らす石垣島こそが、光害のない新しい時代の都市デザインのモデルケースに相応しく、それが実現できれば「星空保護区」として時代をリードする街となり得る。
 
星空ツーリズム社代表
上野 貴弘
 
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琉球新報コラム「地球と空の渚」

琉球新報コラム 落ち穂(2016年3月24日)
第6回「地球と空の渚」
 
星空は見上げるもの、と当たり前のように思っていたが、八重山諸島に来て、真横にも星が見える、星と目が合う、という体験をし、新たな星空の楽しみ方見つけた。
周りに街灯が無い、少し小高い所へ行くと、360度地平線が広がる全天パノラマビューの星空を見ることができる。その地平線と空の境目で繰り広げられる星々のドラマに四季を通じて魅了された。
春、日本本土では見ることのできない南十字星が、南の水平線上にのぼる季節。南半球では十字架が逆さまに見えるが、八重山では海の上で綺麗に正立する。その姿はとても神々しく感動的な光景だ。
春から夏に移り変わる頃、南十字星が西に傾き、地平線にその姿を隠そうとすると、東の低い空から夏の天の川がのぼってくる。南十字星と天の川を両方同時に見ることができるこの時期は、八重山ならではのプレミアムナイトだ。
夏、島の観光客の賑わいの最盛期には、夜空も最高潮に賑わう。南の水平線から立ちのぼり、頭上を超えて、北の地平線までアーチを描く天の川は、180度大きく首を振って見ることになる。実際、天の川は地球の裏側までぐるりと回り込んでいる銀河の姿であって、地球はその中にある。天の川は決して遠くの宇宙を見ているのではなく、私たちの住んでいる場所を見ているということをこの景色から実感することができる。
秋、あの沈まぬ星で有名な北斗七星がここ八重山では沈んでしまう。日本の中でもかなり南にいることの証拠だ。東の地平線からは八重山の星文化を象徴するスバルがのぼってくるのもこの季節だ。毎年、シーズン初観測できた日はなんだかとても嬉しくなるのは、八重山だからこそ。
冬、一等星が最も多く輝く季節、その代表格とも言える星座がオリオン座だ。東京でも簡単に見つけることができるが、八重山では地平線からその大きな姿を徐々に現す、「オリオン座の出」を楽しむことができる。
このように、海に囲まれた星空の美しい島だからこそ、真横の目線にある地球と空の渚で、季節毎の星空の変化を楽しむことができる。
 
星空ツーリズム社代表
上野 貴弘
 
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琉球新報コラム「2033年問題」

琉球新報コラム 落ち穂(2016年3月10日)
第5回「2033年問題」
 
美しい星空を求めて石垣島に移住したのが約2年半前。月明かりのない晴れた日の満天の星空は、何度見ても度肝を抜かれる驚きの光景だった。
実はもうひとつ、石垣島に来てから驚いたことがある。月の明るさだ。街明かりのほとんどない暗い夜空のもとで見る月が、こんなにも明るいことを今まで知らなかった。満月には本が読める程である。なるほど、昔の人はこの月の明るさがどれ程大切であったかを実感した。そして月は時を計る暦として生活に欠かせない存在でもあった。
この旧暦が破綻する、2033年問題というのをご存知だろうか。日本には、旧暦に基づく祭りや習慣が残っており、沖縄でも旧暦行事が数多くある。その基準となる旧暦が定まらないという状況になると、日本古来の文化・習慣に影響が出てきてしまうのである。
旧暦は、月の満ち欠けを基準にしつつ、一年の季節のズレを補正する太陰太陽暦である。新月から次の新月までの約29.5日を1ヶ月とし、これを12ヶ月にすると354日。太陽暦の1年365日とは約10日のズレが生じてしまう。そこで、19年に7回「閏月」を入れて13ヶ月の年をつくり調整する。つまり、月の満ち欠け周期と地球が太陽の周りを回る公転周期の辻褄合わせを行うのであるが、この辻褄合わせがうまくいかなくなるのが2033年である。
この修正案はいくつか出ているようだが、一番の問題は、どの修正案にするか決められないという点である。何故なら、旧暦は既に廃止され習慣として残っているだけなので、国が法の下で定めるものではない。じゃあ誰が決めるんだ?という話なる。例えば、誰か専門の偉い学者さんがこの問題を解決するために改暦したとしても、何の法的拘束力がないので、みんながそれに従うかどうかは自由であるし、好みはそれぞれ。
このままだと中秋の名月がいつなのかわからなくなってしまう。それだけではない。日本のあらゆる伝統行事や祭りの日が決められなくなる、日本の文化継承に関わる大きな問題なのである。
 
星空ツーリズム社代表 上野 貴弘
 
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琉球新報コラム「星空を見上げる訳」

琉球新報コラム 落ち穂(2016年2月25日)
第4回「星空を見上げる訳」
 
石垣島に移住してから、ほぼ毎日夜空を見に出かけている。東京にいた頃は、空はほとんど見上げていなかったように思う。肉眼ではほとんど星が見えない代わりに、狭いベランダに天体望遠鏡を出しレンズを覗いて、よく天体観測をしていた。
八重山諸島ではなんと言っても肉眼で見上げる星空が醍醐味だ。空いっぱいに広がる星々や天の川、降り注ぐ流れ星、そのダイナミックな夜空の景色は肉眼ファンタジーだ。
八重山でどれほどの流れ星を見ただろうか。晴れている日に夜空を見上げていると、流れ星が1時間に5、6個、多いときで10個以上見えることがある。
実は、この流れ星が私たち生命の源なのである。太陽系が誕生した46億年前、小惑星同士が衝突し合ってできた最初の地球は、衝突の影響でグツグツと煮えたぎるマグマのような塊だった。そのため、地球上には生命の元となる成分が一切存在していなかったと考えられている。その後、地球はゆっくり冷えていき、宇宙から降り注ぐ流れ星が地球表面に降り積もっていく。これが生命の元となった。
一筋の光を放つ流れ星は、宇宙空間に漂う星屑(大きさはたった1、2ミリ)が地球の重力に引っ張られて大気圏に突入し、その摩擦によって燃え尽きる瞬間を見ている。それら流星はなんと1日平均2兆個も地球に降り注いでいる。そのうち0.01ミリ以下の小さな星屑は、軽いため大気圏でふわっと受け止められ、摩擦で燃えることなくゆっくりと粉雪のようにふわふわと地表まで降りてきている。その量は1日約3万トンとも言われている。
NASAの無人探査機スターダスト(その名はまさに「星屑」)が、宇宙空間で彗星がまき散らす星屑を採取してサンプルリターンに成功した。その星屑を分析したところ、生命の誕生に欠かせないアミノ酸が発見されている。そのことからも、私たち生命が宇宙から降り注ぐ星屑によってもたらされたということがわかった。
私たちは星の子。だから人は、星空(ふるさと)を見上げたくなるのだと思う。
 
星空ツーリズム社代表 上野 貴弘
 
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3/21(月祝)プラネタリウムコンサート<東京・新宿>

シンガーソングライター工藤慎太郎さんと、ナビゲーターとして星空ツーリズムの上野と共に、東京・新宿でプラネタリウムコンサートを行います。ギター弾き語りと共に、南十字星をはじめとるす八重山諸島の星空をお届けします。お近くの方は、是非お越しください☆
 
オフィスうめ子Ver
 
 

工藤慎太郎 星空コンサート

<プログラム>
第1部 春の宙歌(ソラウタ)♪アコースティックライブ
 〜春の星空解説 & 日本で一番星空に近い島へ〜
第2部 南十字星コンサート 〜八重山諸島の星物語〜
 
<開催概要>
会場:新宿コズミックセンター 8階 プラネタリウム
  (東京メトロ副都心線・西早稲田駅より徒歩2分)
時間:15:30開場 / 16:00開演(約80分予定)
料金:1,500円
出演:工藤慎太郎 / 石井貴子(ヴァイオリン) / 南の島星空ガイド 上野貴弘(ナビゲーター)
主催:公益財団法人 新宿未来創造財団
共催:星空ツーリズム株式会社
 
<お申し込み>
オフィスうめ子:メール yoyaku@kudoshintaro.com または FAX 048-225-3453 まで、
①公演日 ②お名前 ③ご住所 ④電話番号 ⑤ご希望枚数 をお送りください。
後ほど担当者より連絡いたします。
 
※メールの受信拒否設定・ドメイン設定をされている場合は、設定を解除するか、yoyaku@kudoshintaro.com を指定して受信が出来る状態にしてから送信してください。
※未就学児入場不可。小学1年~3年生のお子様は保護者の同伴が必要です。
※途中休憩はございません。
 
<イベントに関するお問合せ>
公益財団法人 新宿未来創造財団
TEL 03-3232-7701(スポーツ課)
 
 
 
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琉球新報コラム「八重山の星暦」

琉球新報コラム 落ち穂(2016年2月11日)
第3回「八重山の星暦」
 
今日は「建国記念の日」。つまり日本の誕生日である。これは初代神武天皇の即位した日に由来し、日本書紀には紀元前660年の旧暦の正月と記されている。その日を新暦に換算し、2月11日と定められた。
祭日に限らず、日本のお祭りや伝統行事のほとんどは、旧暦に基づいている。そのため、今日のような日が巡ってくると、いつも旧暦を意識させられる。
旧暦は月の満ち欠けを基準にし、新暦は太陽を基準としている。どちらも規則正しく空を巡っている天体であるが、夜空を見上げるともうひとつ、規則正しく巡っているものがある。そう、星空だ。
この星空を暦として使っていた独特の文化が八重山諸島にある。八重山には、「星図」という古文書が残っており、農業を中心とした生活に関わりのある星が図で描かれている。また「星見石」という遺跡が今でも残っており、星の位置を見て農作業の時期を決めていた当時の様子を窺い知ることができる。
農業する上で特に大事な星とされていたのがスバル。八重山ではムリカ星と呼ばれ、昔の人は、冬のはじめこの星が5尺の高さにきたら種まきを行っていた。これにまつまる八重山の古民謡「ムリカ星ユンタ」は今でも歌い継がれている。
また、日本本土からは見ることができない、八重山の方言でパイガ星と呼ばれる2つの1等星(ケンタウルス座のα星とβ星)は、夕方真横に並ぶと、稲刈りの時期を知らせ、カツオ漁にでかける目安にもなった。
このように、昔の八重山では、生活の中に星があり、星空がカレンダーの替わりとなって人々の暮らしに寄り添っていた。そのためか、八重山で星を眺めていると、果てしないはずの宇宙が、とても身近なものに感じる。
暦とは、時の流れをつかみ、地球のリズムを知る、人間が生きていく上で必要なものさしである。太陽暦、陰暦とは別に、星を基準にした独自の暦は、まさに「八重山の星暦」とも言うべき知恵であり、貴重な八重山の文化である。
 
星空ツーリズム社代表 上野 貴弘
 
 
 
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田舎だから星空がきれいという時代から、街と星空が共存する時代へ。

映画「ザ・シティ・ダーク」特別上映会と光害に関する講演会が昨日行われ、約70名の一般市民の方にお集まり頂きました。国際ダークスカイ協会東京支部代表の越智さんの講演では、光害は単に暗くしろということではなく、光の質を上げていくことが大切であると、光害についてとてもわかりやすい解説をいただきました。照明デザイナーの岡安さんの講演では、商業エリアなど既に明るい場所を一気に変えていくのはなかなか難しいが、今後そういう場所を広げないようにする、自然の暗さが保たれている場所を維持していく努力が必要であり、その為には、これからの照明デザインにおいて光害という視点が重要であるとお話しになりました。
 
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映画の中で、街の明かりは文明の繁栄を象徴しているが、昔は工場などからわき上がる煙が街の繁栄を象徴する時代もあったという話しが印象的でした。当時無造作に増えてしまった煙や工業廃棄物は後に「公害」という問題を引き起こしたが、今では無造作に増えてしまった街の明かりが「光害」という問題を引き起こしています。
 
講演会や映画を通じて、光害はこれからの照明デザイン・都市デザインにおいて重要なファクターになっていくだろうと感じました。今後、光害の視点を取り入れてデザインされたスマートなライティングがおしゃれになり、そういうコンセプトでデザインされた街並みがかっこいいと言われる時代が来ると思います。
 
美しい星空、豊かな自然、固有の生態系を持つ石垣島の街こそが、光害のない新しい時代の都市デザインのモデルケースに相応しく、5万人もの人口を有する石垣島がその時代をリードできれば将来的に大きな価値を生むことになります。
 
田舎だから星空がきれいという時代から、街と星空が共存する時代にこれから変革していくことでしょう。
 
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石垣島市街地の光害を調査する越智氏
 
 
 
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国内初「星空保護区」認定へ – 八重山毎日新聞

沖縄県石垣市が国内初の「星空保護区」認定を目指すと本日の八重山新聞にて報道されました。
 
島内10カ所で夜空の暗さ測定 国内初「星空保護区」認定へ – 八重山毎日新聞(2016年2月5日)
 
昨日、国際ダークスカイ東京支部(IDA東京)代表の越智信彰氏が石垣市の中山市長と会談し、申請に向けた今後の星空保護の取り組みについて説明をしました。中山義隆市長も「(認定を)ぜひ目指したい。国内初はメリットになる」とお話しになりました。
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中山義隆石垣市長(左)とIDA東京代表 越智信彰氏(右)
 
2月6日には、一般に向けて、星空の大切さと光害問題について描いたドキュメンタリー映画「ザ・シティ・ダーク – 眠らない惑星の夜を探して」(米国2011年、日本語字幕)の特別上映会と越智氏ほか専門家による講演会が行われる予定です。
 
2/6(土)映画「ザ・シティ・ダーク」特別上映会 & 講演会
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認定されれば、石垣島の星空が世界基準の評価を受けることになり、国内外への大きなPRとなります!星ツーとしても全面的に協力させて頂きます。
 
 
 
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琉球新報コラム「必要な光と不要な光」

石垣市で「星空まもるプロジェクト」がスタートしました。地域の貴重な星空資源を保護するためには、光害(ひかりがい)のことを知る必要があると思い、書かせて頂きました。
 
 
琉球新報コラム 落ち穂(2016年1月29日)
第2回「必要な光と不要な光」
 
日本で初めて街に電灯が灯ったのは明治11年の銀座。それから130年余り、瞬く間に街明かりは広がり、活動的で豊かな夜を私たちにもたらしてくれた。今や人々の暮らしは二十四時間営業だ。
宇宙飛行士の若田光一さんが、宇宙から見た地球環境についてこんなことを述べている。「昼の地球の表情は大自然の力強さが印象的です。反対に夜の地球の光景は街の明かりが目を引きます。それも科学技術を象徴するような明かり。地球上での人類によるエネルギー消費がいかに膨大であるかを物語る光であり、人間がいかに自然環境に影響を与えているかを印象づける光景です。」
光害(ひかりがい)という環境問題をご存知だろうか。生活に不必要もしくは過剰な夜間照明によって、天体観測への障害、生態系への悪影響、エネルギーの浪費といった問題を引き起こす公害のことである。この問題、少し誤解されやすいところがある。街を暗くしろ、明かりを我慢しろ、という単純な話しではない。
夜間照明は私たちの生活においてなくてはならないものである。大事なのは、「必要な光」なのか「不要な光」なのかだ。例えば、上空に漏れている光は「不要な光」である。もし、水道から水が漏れていたら蛇口を閉めない人はいないはずだ。何の役にも立っていないこの光は、エネルギーを無駄に浪費するばかりか、夜空から星空を奪い、渡り鳥の生態系も狂わせるなど様々な問題にも波及している。ニュージーランドのテカポでは、全ての街灯に傘が取り付けられ、適切な光量で必要な場所のみを照らしている。そのため、星空の美しさは世界一と言われている。
日本でもこの問題に積極的に取り組もうとしている地域がある。日本一の星どころ、石垣島だ。星空の保護および観光資源としての価値向上を目指す取り組み「石垣市星空まもるプロジェクト」が始まったばかりだ。5万人近い規模の人口のエリアで美しい星空が守られれば、世界的にも新たなモデルケースとなり得る。人々の暮らしと美しい星空は、トレードオフの関係ではない、共存できる。
 
星空ツーリズム社代表 上野 貴弘
 
 
 
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