
琉球新報コラム「八重山星巡り」
2016.04.21 /
2020.02.04
琉球新報コラム 落ち穂(2016年4月20日)
第8回「八重山星巡り」
いつも石垣島で星空浴を楽しんでいるが、たまには八重山各離島の星空も浴びてみたい。そう思い立って、一眼レフ片手に離島星巡りをしたのが昨年9月〜10月。この時期はまだ夏の天の川もバッチリ見ることができる。
それまでに石垣島以外の離島で星空を見たことがあるのは、西表島、竹富島、小浜島。それぞれの島の雰囲気によって違う印象を与えてくれる素晴らしい星空を体験した。だからこの時は、まだ見たことのない島の星空を巡ってみたかった。きっとまたそこにしかない個性溢れる星空に会えると思ったからだ。あとは月齢と天候とにらめっこして各島1泊勝負で行くことに。
まずは、鳩間島。初めて足を踏み入れたその島はちょっと寂しいところ。日が暮れてから、民謡「鳩間節」で知られる鳩間中森の灯台を目指す。灯りが全く無い真っ暗な茂みの中を一人で入って行くのはかなり怖かったが、出迎えてくれたのは瑠璃の星空に輝く天の川と灯台だった。気づけばそこに何時間もいた。
次に向かったのは、与那国島。ここはやはり、日本「最西端之地」の碑が立つ西崎へ。この日も見事に晴れてくれて、日本最西端に架かる天の川に出会うことができた。しかし、ここでアクシデント。碑の周りはでこぼこの段差や起伏があり、真っ暗闇の中、足を滑らせて転び怪我をしてしまった。暗闇での星空観察はくれぐれもご注意を。
次の舞台は、黒島。ここでは牛と一緒に天の川を撮った。この日は抜群の晴天に恵まれ、しかも真っ平らな島。これまでに体験したことのないフルフラット360度パノラマビューの星空に包まれた。まさに、宇宙に浮かぶ地球という球体の上に自分が立っているという実感を味わうことができた。
そして残すは、波照間島。日本最南端の極上の星空がそこにあった。ハテルマブルーの海で有名なこの島の夜は、ハテルマダークとも言うべき漆黒の夜空に無数の星の光が埋め尽くす。星空観測タワーから、天の川の光が海面を照らす光景を初めて見た。
八重山諸島は全ての島で美しい星空を見ることができる。
星空ツーリズム社代表
上野 貴弘
鳩間中森の灯台と星空 <鳩間島>
日本最西端の碑と星空 <与那国島>
牛と星空 <黒島>
フルフラット360度ビューの星空 <黒島>
星空観測タワーと星空 <波照間島>
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