日本初「星空保護区」に申請 西表石垣国立公園 – 沖縄タイムス

2017.09.13 /  2020.02.04

9月10日付の沖縄タイムスでも日本初「星空保護区」申請が報じられました。
 
石垣市と竹富町は、西表石垣国立公園を「ダークスカイ・パーク」に申請し、10月には認定の見込み。現在、世界で85カ所が認定されており、日本国内では初。今回は竹富町内の街灯の一部がIDAの基準を満たしていないため暫定認定となり、3年以内の改修で本認定となります。
 
日本初「星空保護区」に申請 西表石垣国立公園 – 沖縄タイムス
3年以内に街灯改善で来月、暫定認定
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将来的には石垣島市街地の街灯も改善し、石垣市全域を「ダークスカイ・コミュニティ」に認定されることを目指します。人口5万人規模の都市が星空保護区に認定されることは世界にもほとんど例がなく、認定されれば光害のない夜のまちづくりの世界最先端モデル都市となることが期待されます。
 
日本で初めて電気による街灯が灯ったのが明治11年の銀座。地球が誕生してから46億年が経過しますが、ここ最近のたった130年余りで地球上はかつてないほどの人工の光に溢れ、自然の夜空が急速に失われました。それにより、星空が見られなくだけでなく、生態系や人体への悪影響、エネルギーの浪費など深刻な光害が及ぼされています。
 
急な変化による異変はなかなか認知されないもので、大きな問題が発生してからやっと対応するのがこれまでの人類の歴史です。かつては、産業革命以降、工場などから立ち上る煙が街の発展の象徴と言われていました。その後、1952年イングランド・ロンドンで1万人以上が死亡した史上最悪規模の大気汚染による公害事件「ロンドンスモッグ」は、現代の公害運動や環境運動に大きな影響を与え、現在では先進国の都市部を中心にクリーンな街づくりが当たり前となっています。
 
星空保護区は、未来の都市デザインに関わるものです。今は、夜が明るい街は経済発展の象徴のように思われていますが、これからはスマートでクリーンな街のライティング設計こそが、発展した地域の象徴となっていき、光害のない夜の街づくりは必ず次の時代のスタンダードになります。既にその流れは始まっており、東京スカイツリーなど最新施設では、エネルギー浪費と光害を抑制した最新の技術が導入され、敷地外への光漏れを極力なくし、下町である周辺住宅街に対し光害が抑えられた設計となっています。
 
石垣島がこれだけの人口規模で光害のない都市設計を行い、人の暮らしと星空や夜の生態系が共存する街づくりを実現できれば、間違いなく世界に素晴らしい見本となり、次世代の夜の都市のあり方を示すことになります。
 
今回の国内初「星空保護区」認定をきっかけに、石垣島・八重山諸島が世界に先駆けた新たな夜の都市デザインを進めていくことが期待されます。
 
 
 
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