琉球新報のコラムがスタート

2016.01.26 /  2020.02.04

この度、星空ツーリズム社代表の上野貴弘が、琉球新報のコラム「落ち穂」を執筆させて頂くことになりました。2016年1〜6月の全13回の予定です。こちらでも掲載後に同記事をご紹介いたします。
 
 
琉球新報コラム 落ち穂(2016年1月15日)
第1回「八重山諸島の星空」
 
何枚も重ね着して、ダウンジャケットを羽織って、凍える寒さに耐えながら夜空に臨む。星空観察の定番のシチュエーションだ。
日本の多く都市では、街明かりがあふれ星がほとんど見えない。美しい星空を求めようとすると、街明かりを避け山間の方、つまり標高の高い方へ赴くことになる。さらに冬の方が乾燥して星が綺麗に見えることから、星空観察は必然的に寒い中で行われることが多くなる。
先日テレビで「日本一の星空」として長野県阿智村が紹介されていた。そこに映し出されていた光景はやはり大勢の人がブランケットや寝袋にくるまって星を見上げている姿だった。
「日本一の星空」とうたっている地域がいくつかあるが、何をもって「日本一」なのかは、色々な基準や尺度があるため複数存在する。「天文学者が選ぶ星空が最も美しい場所」の第1位に選ばれたのは石垣島だ。こちらも日本一である。それぞれが日本一を称することは素晴らしいことであると考える。それだけ星空が貴重なものであり、数少ない環境資源として、守っていくべき対象である証拠と言えるからだ。
八重山諸島は広い海に囲まれ、半径数百キロ圏内に都会の明かりがなく、とても暗い夜空が保たれている。実際に八重山の星空は圧巻の絶景である。特に夏の天の川を目の前にしたときは、宇宙が肉眼で見えている世界だ。これは他の日本一の星空でも見ることができる同じ宇宙の姿であるが、その見る環境において、八重山だけ圧倒的に違う特徴がある。「寒くない」のだ。
Tシャツ短パン姿でゆったりと、寒さに邪魔されないリラックスした自分の身を星空の下にさらしていると、「五感で星を吸い込む」感覚が生まれる。南の島特有ののんびりとした雰囲気が余計に手伝って、何時間でも星と語らうことができる。
宇宙と自分。光年の時の流れの中で、ひと時の命の潤いを感じる。これ程癒される、温もりのある夜空は他には無い。南の島がもたらした極上の星空環境がここ八重山諸島にはある。
 
上野貴弘(うえの・たかひろ)
1974年東京都生まれ。広告プランナー、星空ガイド。2014年星空ツーリズム社を設立。八重山諸島の国内初の「星空保護区」認定を目指し活動中。
 
 
 
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