星空情報


八重山地方でしか見ることのできない星を観察しよう!

八重山諸島の島々は、北緯24度に位置しており、本州(北緯約35度)や北海道(北緯約45度)に比べると、赤道により近くなるため、南半球で親しまれる星座の観察が可能です。

肉眼で確認できる星の数(1~6等星)は、全天約8600個ほど。その中でも1等星に分類されるとても明るい恒星は、たったの21個しかありません。ただ、この1等星のうち5つは南半球で代表的な星のため、本州ではお目にかかれることはありません。八重山地方ではこの5つを含めたすべての1等星を観察することが可能です。

また、恒星だけでなく観察できる「星座」の数も本州に比べ圧倒的に多く、全天で88個ある星座のうち84個(※)もみることができるのです。
※星座の一部のみ観察できるものも含む

南十字座

【シーズン】
12月~6月まで観察可能。12月は明け方、3月ごろは深夜帯に南中するため、ツアー中(21時~22時)に観察するには5月や6月の来島がおすすめ!

八重山諸島に遊びに行くなら必ず見ておきたい星座「南十字座」。全天88個ある星座のうち最も小さい星座として、南の空低くにあがってきます。シーズン中でも見ることができる時間は1日のうちたった2時間ほど。低い空が晴れて澄んでいないとお目にかかれないレアな星座です。

主に5つの星から構成される星座ですが、そのうち2つ(α星・β星)が1等星に分類されるため見た目にもとても豪華。β星は別名「ミモザ」ともよばれ、南半球の国々でよく知られる恒星です。

日本ではあまり馴染みのない星座ですが、南半球の国々ではこの星座はシンボルとして愛されていることが多く、その証拠に南十字座を国旗に描く国が多々あります。

宮良星空ファームで見た南十字座
写真右下・女性の右横


ケンタウルス座 ~ぱいがぶし~

【シーズン】
1月~7月半ばまで観察可能。南十字座に次いで低い空に南中するため、ぱいがぶしをツアー中に観察するには6~7月半ばがおすすめ。

ぱい(南)が(の)ぶし(星)とも呼ばれる、ケンタウルス座の足元に輝く二つの1等星。
α星は、太陽系から最も近い星で、その距離はおよそ4.39光年。お隣の星でありながら日本であまり馴染みがないのは、本州では見ることができない星だからでしょう。

八重山地方では、このぱいがぶしは漁師がカツオ漁にでるタイミングを教えてくれる季節の風物詩として親しまれています。
南十字座と横並びに南中する時は、南の空の狭い範囲に明るい星が4つ並ぶため見ごたえ抜群です。

波照間島でみえるぱいがぶし 星空観測タワーのすぐ右となり
左の赤い星がα星、右がβ星

天の川

八重山地方は、夜空が暗い環境を保てているため、ツアー中に天の川を見ることができます。7月ごろから見ごろを迎え、8月になると南から北にかけて大きなアーチを描く壮観な景色がひろがります。
11月には徐々に西の空に傾き始めますが、長い期間にわたって天にかける橋を肉眼で観察可能です。

いま日本では、天の川を観察できる地域が全体の3割まで減ってきています。日頃見ることのできない特別な景色を八重山地方で見てみてはいかがでしょうか。

八重山で見る天の川

そのほか、星空観測にあたっての主なイベントや月齢は以下の月別情報からご覧ください。

月別の星空情報 in 八重山

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